悪夢について 2017/4/30 Ⅱ

 昼食はだいぶ豪勢にやった。チキンカツにご飯1.5合、キャベツにはイタリアンドレッシングをぶちまけ、わかめの味噌汁は激カラメだ。なにしろ給料が入ったからたいした食事も可能だ。もっともそんなに金はかかっていない。チキンカツは180円、ドレッシングは108円、キャベツはこないだ買ったあまりで、味噌汁もストックだ。満腹になったら眠くなった。眠くなったからおれは16時半まで寝た。なんだかいろいろな夢をみた気がする。たいていおれは朝寝昼寝をすると悪夢しか、あるいはリアル感を伴った妙な夢をしか見ない。今回も同様であった。自殺を画策する類の夢であった気がする。しかし自殺を止めて、労働と最低限の生活上の雑事以外の時間を睡眠に向けて、現実世界と夢の世界どちらが本当におれの生きるフィールドであるか曖昧にしてしまおうという思い付きを(その夢の中で)していた。午前中は医者にかかってだいたい潰れた。メダカに餌をやる。メダカはドラゴンクエストのスライムが細長くなったような意匠をしていて実に可愛らしい奴らだ。おれのような流れ者の独り暮らしでも、バケツひとつとアナカリス、砂、水があれば簡単に育成できるし、ちょっと奮発すれば白メダカ青メダカ、ブランドものの綺麗な銀河だのミユキだのも飼える。やる気になればブリードも楽しめる。色違いの奴をかけあわせて独特の柄の個体をつくりだしたりできるのだ。コイと言えば金持ちの道楽のイメージだが、メダカはミクロなコイだ。それでもより間近で手軽に楽しめるからおれはコイよりもメダカのほうが好きだ。おれが死なずに生きて財産を形成し、庭に池のひとつでも作ったとして、コイよりも白メダカ青メダカを群棲させてみたい。

 おれはどうも自分にかける期待が大きすぎて、作業にたいしていちいちエラーを恐れている節がある。必要以上の恐れがおれの手を止めている。これは非常によくない兆候だ。もっとももう半年もこの状態は続いている。トライアンドエラーにしか上達の道はないのだから、おれはエラーを積極的に踏んでいくべきだ。プライドが高いのか、年齢やその他の事情にたいして妙な焦りがあるのか、厄介なことに、エラーをとても恐れている。つまらないことだ。

 夕食はキャベツのサラダに小さなバナナを10本。食前に服薬。食後のデザートにチェを2本吸う。大変気分がよろしくない。おれのビジネスにおける具体的なワークフローを作成して印刷した。それだけできょうは進歩だ。また、第一段階の仕事にも着手できた。これもまた進歩だ。1文字を書く、これが1発の銃弾だ。見えない銃を撃ちまくっておれは見えない自由を欲している。十五万の文字をもってして(マシンガン!)すべてを破壊し尽くしてやるつもりでいる。が、なにぶん元気がない。おれには元気がない。おれはつまらない労働に身をやつしている時は、イマジナリーフレンドに話しかけて気分を紛らわすことにしよう。目の前の単純労働、労働バーを押すだけの苦役に集中し、つまらない大衆に目を向けないようにしよう。環境は大事だ。おれの人間周りの環境はどうも最悪だ。早いところおさらばしなければ、おれの人生は大打撃を被ることになる。人生がなんだ。おれはいつ死ぬかってことばっかり考えている。首吊り台から笑ってやるつもりだ。笑えない話だ。