財産のないことについて 2017/5/2

 きょうは中途覚醒した。最近中途覚醒する。ゾルピデムでは仕方がない。半減期が早いのだから。かといってロヒプノールを処方してもらうほどの重傷ではない。なんとなく身体がだるいが許容範囲だ。四肢は動く。頭脳もそれなりに働く。朝食はバナナを5本。食後に服薬。エチゾラムはもう少し時間がたってから投入する。苦役中にしっかり効き目を見せてくれるように。きょうも出勤が遅いから。昨日は夕方ヒステリー球が肥大してたまらなかった。この病は完治するのだろうか。どうも一生付き合っていくことになりそうだ、そんな気がする。9時くらいにエチゾラムは投入しよう。最高血中濃度に達するのは3時間。半減期は6時間。1日3回服用。昼から夜まで効かせる。つまりは苦役のはじまりから終わりまで。
 何度でもおれは自分に言い聞かせるが、おれは財産がない。流浪の民だ。現代の徴兵制度に従って、おれはいま経済の尖兵として引きずり回されている。早く兵役が終わっておれのビズに本格的にとりかかり、悠々自適の境地に至りたい。あるいは死ぬか。戦死なら勲章のひとつでももらえるだろう。現代において首吊りは戦死だ。金塊が欲しい。ダイヤモンドが欲しい。土地が欲しい。それでおれはようやく一人前の市民だ。おれはチャールズ2世じゃないからアトスが百万の金をもたらしてくれることもない。由緒正しい百姓の末裔だ。しかし土地すらいまでは失っている。失ってはいないかもしれないがおれの手にはない。おれの親が保有している。そして土地は遊ばせてある。
 漱石も言っていたが、おれたちの歴史は進歩に従うにつれて、民の生活を楽にする性質を有してはいない。ますます忙しくなってくる。苦役は依然として野蛮な残存をしている。おれはひねくれ者でせっぱ詰まっているから、国益よりも自分の目の前の苦役を嫌って●●に票をぶち込んでやるし●●が国会を占領して政治をどうにでもしてしまえばいいと思っている。沈滞よりも急激な変化を望む。ひどい風邪の時、激しい寝返りを何度も繰り返すように。
 朝食にさらにバナナを5本追加して、8時過ぎにはエチゾラムを飲んでしまった。血中濃度的にはそれが一番いい。追加追加で、20時くらいまで効いてくれればいい。そうしたら明日は休みだ。多少はナチュラルに気分が晴れるかもしれない。