家族について 2017/5/5

 最低な夢を見た。妹を強姦して家族全員を惨殺しようとする夢だ。妹をさんざ犯したあと、日本刀でもって妹を人質にとり、父親と相対する。もっとも父親も相当の剣の使い手で、互いに刀傷を負わしたものの一回戦は引き分けと相成った。病院に担ぎ込まれたのだが、比較的軽傷だったおれはさらに父親をつけ狙う。父親をはじめとするおれの家族は逃亡するが、おれは親戚の家に忍び込んで聞き耳を立て、親戚のささいな会話から彼らの逃亡先を暴こうとする。そもそも一家惨殺の動機は、おれの妹がおれのゲームを破壊したからというくだらない理由だ。

 6時に起床するつもりが悪夢に苛まれて12時にやっと目が覚めるという始末。夢の余韻と遅起きの後悔で気分がふさぎこみ、首吊り用のロープを買いに行かなければという衝動に駆られた。服薬し、カフェインを過剰に摂取してなんとか落ち着いた。それから1.5合の飯と味噌汁を胃に詰め込む。それから日常の雑事をこなす。●●から映画鑑賞の誘いが来ていたので返信する。

 素人考えだが昨日●●を過剰に摂取したのがよくなかったのかもしれない。この薬は効いてくると自制心がまったくゼロになるらしいから、夢のなかでもそれを引きずったかたちだろう。些細なことで癇癪を起こし殺人にまで発展する。もっとも、おれは普段から夢見がよくないほうだから何とも言えない。

 おれはさんざん家族から実家に帰ってこいと連絡を受けているが、一向に帰る気にならない。その理由のひとつは、いちおうメール連絡においては「おれは健康だ」と返事をしているが、いざ顔を突き合せたら不健康なことがバレてしまうかもしれないという懸念のため。いや、これは後付けの理由かもしれない。本当の理由は、きっと誰でもが多少は抱いているのであろうが、親に対する怒り、疑念、そうしたものだ。はたしておれに対する教育は万全を期したものだったか? 彼らの信念、信仰はおれと相いれるものであるか? この年になるとおれとても親の言いなりではない。子供ではない。単なる定期的な帰省であっても、なにか、決定的な決裂が起こってしまうのではないかという恐れがある。それは大きなストレスだ。おれはそれを避けようとしている。ジェネレーションギャップだ。彼らはサラリーマンこそが我々の階級にとって至高の生活手段であると考えている節がある。起業、独立なんてものは夢のまた夢、失敗の約束された愚行中の愚行に過ぎないと彼らは考えている。おれは、おれたちの世代の一定の層は、きっとそう考えていない。