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2017/5/14

 12日の夕方、おれは苦役を終えてスターバックスへ向かった。マルスピュミラのくおんへのプレゼントを購入。はじめてスターバックスに入ったが雰囲気よりもなによりも、コーヒーのむせかえるような匂いで胸が悪くなるようだった。
 13日の日中、おれはこれまでで一番の怠業を敢行して比較的気楽に時間をやり過ごし、そして夜を迎えた。マルスピュミラくおん嬢の誕生日祭りに参じなくてはならない。まずもって自宅へ急いで帰り気に入りのパープルのネクタイを締め、帯剣用のベルトを装着、愛剣バリザルドをナップザックに入れて各種バンダナを全身に装備する。もちろんサングラスも忘れない。サングラスは夜にこそかけるものだ。朝や昼間は日光を心地よく感じていたいからサングラスに用はない。夜はネオンの看板や街に溢れる商業的メッセージがうっとうしい。サングラスはそれらに対する盾となってくれるのである。秋葉原でパープル、ピンクを基調とした色合いの花束をプレゼント用に購入する。おれの思うくおんのイメージカラーを意識したチョイスだ。で、マルスピュミラの店先で必要な武装をこなし、いざ入店。店内がざわつく。おれの騎士ぶりに度肝を抜かした客が多数。くおん姫が駆け寄ってくれる。おれは「ハッピーバースデー」と言って花束とプレゼントを手渡す。宴は始まった。

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 シャンパンを2本入れた。くおん姫は他の客からの酒も入っているせいか、驚異的なスピードで酩酊していった。21時開催されるはずだったビンゴ大会はもう22時30分も過ぎた頃から開始されたのではないかと思う。そのくらいに店内はケイオスの様相を呈していた。計画もスケジュールもうやむやになり、ただただ酒神バッコスの優しい霊験につつまれてあった。店内にいたのはくおん、ほたる、しろみ、くみ、ふうか、ひめか。しろみが髪を青く染めているのを初めて見た。くおんは私服であったが、これが上坂すみれと同じ流派のやつで、彼女と服装との調和がただただ美しかった。おれは店の入り口から見て最奥部のテーブルに座っていた。向かいにはともしゃんなる熱烈なくおん推しの武士と、ほたるに激烈な恋心を捧げている竜之介という紳士と、それから名の分からぬ常連客が鎮座しておれとも時々言葉を交わした。隣の席にはアウトローじみた外見の男がいてこちらもしろみを相手にしながらシャンパンを干していた。いったいぜんたい店内は景気がよく、シャンパン開栓の陽気な破裂音が何度も響き渡った。おれはシャンパン投入に合わせバリザルドを抜剣したり、刃と鞘を打ち付けて拍手の代わりにして楽しんでいた。くおんは雑務をこなしながらも何度もおれに接近して相手をしてくれた。これは完全におれの主観でしかないのだが、昨日くおんが対面で対応した客に費やした時間は、おれに対してのそれがもっとも多かったのではないだろうか。これはうぬぼれかもしれない。しかしいつになくおれたちが急接近したのは事実だ。おれのように心のささくれ立った野武士の魂を動揺させるには十分すぎる応対であった。ビンゴ大会では2等と3等を当てた。景品は萌えチャージ無料権利とポイント2倍権利。この時おれは●●とLINEで実況中継をしながらゲームに参加していた。●●からは「景品がしょっぱい、1等でなくては意味がない」と言われたが実にもっともな言葉である。1等の景品はくおんとの婚姻届であった。おれとしては是非とも獲得しなくてはならないものであったが、こちらはともしゃんがかっさらっていった。ともしゃんはマルスピュミラ初のドンペリニョンを注文しビンゴカードを6枚得ていた。到底太刀打ち出来ない。もっとも5等の景品である離婚届の方もともしゃんが獲得していたのはおもしろい。ビンゴ大会ののちに集合チェキを撮影した。写真に収まっているのは、おれの隣に密着するほど近く座ったくおん、ほたる、ふうか、ひめか、くみ。撮影はしろみが終電だからと帰って行った後のことだった。ともかくもおれと5人の姫とのチェキはなかなか素晴らしい出来映えだ。さらにそこへ酔っぱらったくおんの落書きが可愛らしい筆致でなされている。オリジナルフードのチャプチェも旨かった。そうこうしてだいたいメインイベントが終了したのち、店内に残っていたのはおれを含めた常連の4人の客であった。くおんは既にふらふらの状態で神懸かりの域にあった。本来は●●されているはずなのに、●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●。宴も愉快に終了し、マルスピュミラを後にする段になっていよいよくおんの酩酊も凄まじく、まっすぐ立っていられない。彼女が倒れかかってくるのをおれは全身で抱き留めてしまったが本来ならこれは姫への能動的な接触、出禁対象行為であろう。おれの腕からくおんを受け取ったひめかも何だか微妙な顔をしていたように感じた。「この客はいま一線を超えた。アクシデントだから仕方ないかもしれんが姫としてはどうにも看過しかねる」と言いたげに見えたのはおれの被害妄想だろうか。あるいは客にそのような行為を許す隙をつくった同僚のくおんに対して苦い顔を見せたのだろうか。その点についてだけおれはちょっと後味の悪さを感じた。おれは決してひめかを悪く言うつもりはない。ひめかの反応は当然至極のものである。何かの間違いでこれらの文章をひめかが読んでいたとしたら、そして何らかの不快を感じてしまったようなら大変申し訳ない。弁解のつもりで書くがひめかはおれやおれの知人たちの間で、姫としては非常に高ランクに位置している。今後とも機会があったらまた一言二言言葉を交わしたいと思っている。ひめか独特の会話のテンポは非常に心地よいものだ。おれは彼女の学業の成功を祈っている。それはともかくとして、くおんとの意図せぬ接触が役得であったことをおれはあえて否定するものではない。
 帰宅後●●と長電話をした。仕事の話やマルスピュミラの姫たちの話をした。今後どのようにたち振る舞うか――作戦会議だ。●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●。電話ののちフルニトラゼパムを2mg服用して寝た。

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 きょうは12時頃に起床した。起床してすぐに磯山と長電話をした。次に女友達を誘って3人で会う計画について、それから映画や音楽についての話題。電話のあとおれは米を1.5合と味噌汁を食らい、部屋の掃除などをこなしてから家を出た。いま買っているメダカの住まいであるバケツと、まったく同じデザイン、メーカーのバケツが欲しかったのだが以前そのバケツをどこで買ったのか思い出せない。困った。しかしふらっと立ち寄った100円ローソンであっけなく同じバケツを見つけた。拍子抜けして笑ってしまった。バケツを2個購入。近所の観賞魚店で大理石の底石とフロッグピットを2株購入。これで稚魚用水槽と予備用水草水槽の準備が可能となった。3000円の予算が必要だと思っていたところ、たった700円前後で済んでしまったからよかった。店で見かけた青メダカ、白メダカのなかに、体色も美しく体躯の優れたのがわんさかいたのでついつい欲しくなってしまう。なぜ黄色は安くて青や白は高価なのか。もしこれが逆転していて、白や青のメダカが安価に流通し黄色が高級魚として取り扱われている世界があったら、おれは黄色のほうにより魅力を感じるのだろうか? そのもの本体の魅力よりも外的な要因、希少性や値段によって購買意欲が左右されるというのはままあることだ。おれも油断はしていられない。商人社会にしてやられないよう注意しなくてはいけない。そこへ来ると古典というのは素晴らしい。古本屋で100円で投げ売りされている古典が、1000円以上もするビジネス書、自己啓発本よりもよっぽど凄まじい衝撃と学びを我々に与えるのである。
 新たな水槽をセッティングしてのんびり過ごし、夕食に豆腐と米1.5合と味噌汁を食ったら昏睡に近いような眠気が襲ってきた。さらにはきょうの朝から続いていた喉の痛み著しく、鼻水がとめどなく溢れくる状況である。熱はないようだが、これは感冒だ。明日からの苦役が憂鬱である。