DXMについて 2017/6/2

 昨日は12時30過ぎ頃にコクミンドラッグでDXMとエフェドリン入りの咳止め薬を購入し、1シート服用した。
 14時頃には効いてきた。
 おれの見込みでは、17時頃までは何も薬効を感じずに済むつもりだった。コンタックSTならば効き目が出てくるのが遅いからだ。おれは勘違いをしていた。DXMは最高血中濃度に達する速度が遅いわけじゃない。錠剤の形態によって効き目の早さが変化しているだけなのだ。今回キメたやつはプレコールというのだが、こちらは1時間としないうちに効き目の予兆らしきものがもう感じられた。それからは早かった。エクセルの白いセルがピンクとスカイブルーの綺麗な動く模様に見えたり、モニタに映る文字列が人の手形に見えたりしていた。記憶は曖昧である。「これは素晴らしい、覚えておこう」と思った景色、瞬間が幾度とあったことは覚えているのだが、肝心のその内容は見事すっぽり記憶から抜け落ちている。トリップ(旅)とはよくぞ言ったものだ。普段生きている世界のデバックモードに潜り込んで、様々な現象の作用や仕組みを理解することができる。知的好奇心を満たすとともに、身体は東京にありながら、宇宙の外までも飛んでいくことができるのである。
 特に不審がられることもなく苦役は終えた。まさか隣に座ってパソコンをいじっている男が、霊験あらたかな薬物の効力下にあるとは大衆には思いもよるまい。そうしておれは帰宅した。イヤホンで音楽を聴いて、寝た。
 きょうはDXMの後遺症を引きずりながら5時45分に起きた。二度寝した。11頃起きて区役所へ向かう。昼食はチキンクリスプ2つ。区役所で住民税非課税決定証明書だとかなんとかいう書類を手に入れる。自立支援医療の申請に必要だからだ。保健所に問い合わせると28年度版の住民税うんたら証明書が必要だとのことだったが、引っ越した時期の関係で、29年度版しか葛飾区では発行できなかった。そのためおれはきょう中に済ましてしまおうと思っていた自立支援の申請手続きに失敗した。7月以降でないと受け付けてもらえない。きょうは負けだ。
 DXMの後遺症は長い。いまもふらついている。セロトニン過剰の状態にある。 
 京成バスの事業所が見える。バスが何台も並んでいる。気持ちが悪くなる。あれらに労働者を乗せて金を儲ける資本家が、どっかのタワマンの屋上で笑っている。労働、労働、労働。街を歩けばまず目に付くのは労働だ。誰か名前も知らぬ男のために利益を出す活動に従事する、哀れな昆虫人間どもの姿だ。骨の髄まで反骨精神を吸い取られてしまっている。
 空が曇っている。自然おれの心も曇る。